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個人的なくだらない家庭の話です。
記事数が多くなってきたので、
目次を作りました。


僕が何を感じたのか
不倫・浮気・家庭・子供・夫婦。
何が大切で、何を守るのか。
感じたことを書いています。



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2007年03月06日

さようなら・・・

久しぶりに妻と会った。
心なしかやせた気もするが
それほど彼女に興味もなかった。


二人で花束を買って、
お墓まで足を運んだ。


一周忌は少し前に
僕の家族で終わらせたばかりなので、
お墓にはもう、お線香があった。


妻と二人で彼のお墓に行く。
僕はあの日から何度となく足を運んでいた。

時々見た花束や、お線香は
おそらくつまなのだろうと
容易に想像は出来たものの、
あえて確認をすることもなかった。

お墓にお水をかける。
冬の肌寒さはいっそう深まり、
まわりの空気をその水が冷やしている、
そんな気にさせる冷えた日だった。

妻と一緒に買ってきた花を
彼のお墓にそっと置き、
二人で手を合わせる。




ゆっくりと目を開ける。




彼女はまだ目を閉じたまま
ずっと手を合わせていた。




今年、もし彼がいたら
今頃小学校入学の準備で
忙しくしていたんだろう。

僕の子供の頃と違って
ランドセルの色も選べるようになって。

彼の好きだった紫の色で、
ランドセルを選ぶことになっていたかもしれない。

もし、紫のランドセルを選択しても
当時の僕は少し反対するものの
たぶん「それでいいか」と流していたんだろう。


110cmそこそこで止まった彼の身長も、
もし生きていたら10cmぐらいは伸びたのだろうか。

ランドセルに背負われるような
そんな姿を想像してしまう。


桜の季節に、彼の入学式を見られないんだな。
一年たっても彼の影を探してしまう僕は、
いつまでたっても彼から卒業できないでいた。


いや、卒業なんてしたくない。
忘れることなんて出来やしないし、
彼のことを忘れた日なんて一度もなかった。


たった一つ願がかなうとしたら、
彼ともう一度いきて生きたい。

他に何もいらない。

ただ、彼の笑顔を見たい。
ただ、彼の声が聞きたい。
ただ、彼の肌に触れたい。
ただ、彼と一緒にいたい。




ただ、彼が生きていてほしかった。




涙ぐんだ目で横を見ると
彼女も同じように涙ぐんでいた。



亜紀「寒いね。琉聖も寒いのかな。」

僕「どうだろう。あっちは暖かいかもね。」

亜紀「そうかもね。」

僕「・・・・。」



もう、彼女に対する感情はなかった。
正確には愛していないことはないが
その愛は家庭というくくりの中で、
彼女自身を愛しているわけではなかった。


いつまでたっても
琉聖の母親は彼女で、父親は僕。
それが二人の関係のたった一つの理由。
それ以上でもそれ以下でも、今はなかった。



僕「琉聖が笑っていられるよう、幸せにならないとな。」

亜紀「・・・・。」

僕「・・・・・。」

亜紀「・・・私は、琉聖にとっていい母親じゃなかった・・。」

僕「・・・・・。」

亜紀「私は・・・彼を裏切ってしまった・・・。」

僕「・・・・・。」

亜紀「私は・・・私は・・・」



そういいながら涙ぐむ彼女に
僕はやさしく声を掛けられなかった。


結婚し、家庭を持って、最愛の子供が出来た。
それは何事にも変えがたい幸せで、満足していた。
どちらからともなく壊れていったのか、
僕が壊す引き金を作ったのか、
妻が勝手に壊してしまったのか、
どれにしろ結果として壊れてしまったものは大きい。

そこにいた二人の子供が
他人から見たら不憫なのかもしれない。
親の勝手な行動で振り回されることになった彼は
いったいどれほどその小さな体に抱えこんでいたのか。
どれほど素直に僕達に気持ちをぶつけていたのか。

思えば思うほどつらい。



最後に彼に何もしてやれなかった。
僕は彼に何もしてあげられなかった。

精一杯彼を愛したつもりだった。

もちろん彼女も精一杯愛したのかもしれない。



僕にとって1番は彼で、
彼女にとって1番は彼であったと思う。

ただそこに、少しだけ、
自分を抑えられない二人がいて、
彼の為に何かを押さえ込むことが
子供だった二人には難しかったのかもしれない。



妻の浮気は今でも許せない。




ただ、僕の子供を産んでくれたことには
心のそこから、誰よりも感謝している。




ありがとう。




そして、さようなら。

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posted by 弱い男 at 18:33 | Comment(1) | TrackBack(0) | 一人っきり
この記事へのコメント
とても強い人ですね、
そう思いました
優しいから強いんだな、とも思いました。

今も、彼にとって素晴らしいお父さんだと思います。
つたないコメントで申し訳ありません。
Posted by ミネコ「離婚日記」 at 2007年03月08日 04:54
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